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■ 岩手県とトラックの関係

岩手県の県庁所在地は盛岡市で、日本では北海道についで二番目に広い県です。 　人口は１９８５年の1,433,611人をピークに減少しています。 　産業がほとんどなかったことから、１９９１年に東北新幹線東京・盛岡間の開業に前後して、インフラの整備に力を入れて企業誘致を積極的に行いました。 　１９９５年以降は製造品出荷額が増加しており、今後も誘致が見込まれるといわれています。 　これは東北新幹線や東北縦貫自動車道の整備など、県が率先して公共投資をしたため、アクセスがよくなったことが功を奏したからです。 　農業や水産業が主な産業となっていて、ワカメとあわびの養殖では全国１位となっています。 　南部鉄器や盛岡冷麺や前沢牛などの名産品も多くあります。 　岩手県は小岩井農場やリアス式海岸の三陸海岸、龍泉洞に平泉の中尊寺等観光の見所も沢山あります。 　龍泉洞は日本３大鍾乳洞の１つで、洞内に住んでいるコウモリと共に国の天然記念物に指定されています。透明度の高い水は澄み、綺麗な青が広がります。 　また雄大な自然があり安比高原や八幡平などの有名なスキー場も多く、夏季に行われる盛岡のさんさ踊りは、２００９年には1,232,000人もの観光客で賑わいました。 　１年を通して楽しむことの出来る観光地として人気がありますが、近年世界遺産への登録が推薦された「平泉の文化遺産」を中心とした、モデルコースを設定し県を挙げてPR活動を行っています。 　岩手県の輸送はやはりトラック輸送がメインとなります。 　社団法人岩手県トラック協会では、「トラックワンダーランド」というページを設け、トラックや自動車のことを子供でも判りやすいように、「うんてんしゅさんからみえないところ」等の詳しい解説をしています。 　事故に巻き込まれてしまうことが無いように、トラックの運転手だけではなく、各自が交通安全に気をつけることが非常に大切なのです。子供のうちから正しい知識を持つことで、交通事故を防ぐことが出来ます。 　交通安全に関する啓蒙活動は他にも、様々なイベントが岩手県トラック協会の主催で行われています。 　また岩手県トラック協会では「トラックこども１１０番」という活動を行っています。通学途中の児童や生徒の安全を守るために、危険を感じた際の避難所としてトラックが社会貢献をしています。 　トラック輸送は暮らしと経済活動を支えているライフラインの役目を担っていて、一部のトラック協会では緊急時の緊急物資輸送の国や地方自治体との連携の他に、災害時に備えて物資の備蓄を行っている所もあります。 　景気低迷でトラックの需要は低下傾向にありましたが、一般消費者の宅配便や引越しなどの需要と併せて、東日本大震災後の支援物資の輸送や、瓦礫の撤去や建築材料の運搬など非常に多くの需要が生まれました。 　中でも宅配便はインターネットショッピングや通信販売の伸びで取り扱い数が大幅に増えています。これは代引きや時間指定などサービスの向上が一因でもあります。 　業者間の激しい競争で利用者によりよいサービスが届けられるようになった反面、公正な競争が出来るようにと独占禁止法の改正や下請法の改正等法的な整備が進められてきました。 　燃料費の高騰や労働人口の低下等、トラック業界が抱える問題は多岐にわたりますが、厳しい経営環境の中で物流の効率化等の経営戦略がとられています。 　特に２００７年６月の道路交通法改正に伴って、大型免許を取得することが可能な教習所が減少したり、トラックだけではなく免許自体を取得する若者が減少すると考えられており、全日本トラック協会では少子高齢化に対応することが出来るように、PR活動を行い新運転免許制度への調査や研究などを積極的に行っています。