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■ 福島県とトラックの関係

　福島県の県庁所在地は福島市で、太平洋に面し奥羽山脈の東西にまたがっています。 　全国第３位の面積を持っており、１９９５年の2,133,592人をピークに人口は緩やかに減少をしています。 　２００８年度の県内総生産は7兆6669億円であり、世界の国の国内総生産(GDP)と比べても、世界７０位以内に入っている非常に大きな経済規模を持つ県です。 　これは東京から約２６０km、新幹線で９０分程度という利便性に加えて、積極的な企業誘致が成功をしたからともいえます。 　製造品出荷額では東北地方で１位となっています。勿論水産業や農業も活発で、特に養殖の鯉の出荷量が日本で１位だったり、桃や梨などの果物が名産として知られています。 　また会津産のコシヒカリは新潟県魚沼産と同様に高い評価を得ています。 　「うつくしま、ふくしま。」のキャッチフレーズの元に、福島県では観光誘致にも力を入れています。 　春のお花見のシーズンには有名な会津のしだれ桜。郡山・磐梯熱海ゾーンには樹高１３．５ｍの三春滝桜もあります。日本の桜１００選に選ばれた鶴ヶ城の夜桜のライトアップも好評です。 　夏には花火大会や海水浴を楽しむ方が多く、秋のモモやブドウやナシなどのフルーツ狩りができ、冬には会津磐梯山エリアのスキー場が人気です。 　また諏訪神社には国の天然記念物に指定されている、樹齢１２００年をこえるといわれる大きな杉の木が２本あります。 　首都圏から近く交通の便が良いので、アウトドアやフルーツ狩りなどを楽しむ多くの観光客が訪れ、日帰りのバスツアーなどのでも人気を集めています。 　福島県には観光名所も多いですが、海と山に囲まれているため新鮮な海の幸・山の幸が有名です。他にも、喜多方ラーメンや白河ラーメン等、喜多方・白川市内に１００軒以上のラーメン屋があります。 　また蕎麦の産地としても有名です。会津そばは単に米のかわりとしてではなく、ハレの日に振舞う料理として「祝言そば」等としても食されています。 　馬肉料理屋も多くさくら鍋や馬刺しの他に、馬肉のステーキなどを味わうこともできます。 　また会津若松で有名な田楽は、独特の味噌の風味が香ばしく、戦国時代から食されてきたそうです。 　福島県は豊かな自然や広大な面積を生かし、数多くの発電所があることでも有名です。 　原子力をはじめ、水力・風力・火力・地熱の発電所があり、日本の地熱発電所として、国内最大出力である東北電力・柳津西山地熱発電所（最大出力 65,000 kW）があります。 　東京電力の原子力発電が稼動していましたが、福島県は東京電力の管轄外であるため、この電力は福島県の県内には基本的に送電されていませんでした。 　福島県は２０１１年３月１１日の東日本大震災の際、この発電所が大きな被害を受けてしまいました。 　福島県は東日本大震災の被災地の中でも、震源地の宮城県牡鹿半島海底に近い場所に位置します。 　地震の揺れだけではなく津波の被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所では、大量の放射性物質の漏洩があり、重大な原子力発電事故が起こってしまいました。 　このため東京電力福島第一原子力発電所の周囲は避難区域に指定され、周辺住民は長期間の避難生活が余儀なくされている他、東京電力管轄区域では電力不足による輪番停電の実施が行われました。 　緊急支援物資の運搬やガレキの除去・撤去に加えて、原発事故に関するトラック輸送の需要が現在も多くあります。 　福島県は復興に向かって歩みだしていますが、原発事故による非難指定区域内はまだガレキの除去や除染作業が進んでおらず、その上原発事故は現在でも収束には向かっていない為、今後もかなりのトラック需要があると予想されています。