中古トラックの【キントラ】ホーム|キンドリ|幅広い業界で活躍中のウイングボディのトラックとは?
ウイングボディのトラックは、引っ越し用の大型トラックや屋外イベント用などに活用されることが多いため、目にしたことがある人も多いかもしれません。 荷台部分が鳥の翼のように左右に開くトラックのため、荷物を積み下ろししやすいのがポイントです。 使うときには荷物を把握しやすいメリットもあり、冷蔵車や冷凍車でもウイングボディが採用されたタイプも登場しています。 以下では、ウイングボディの特徴や、どのような業界で使われているかについてご紹介します。
荷室の側面全体が開放されるタイプのトラックがウイングボディです。 ウイングボディの名前の由来は、翼のように扉が開くからであり、箱車やフルオープンバンなどと呼ばれることもあります。 荷物の積み下ろしが簡単に行えることが特徴であり、パネルバンやアルミバンの側面が跳ね上がって横から荷物を動かせます。 従来のバンボディでは荷台の後ろに扉があるため、荷室の奥まで荷物を詰め込むと積み下ろしに時間がかかったり、人が内部に入ったときに出られなくなったりする心配もありました。 一方、平ボディのトラックでは、三面のアオリを開くことで効率よく荷物を詰めるものの、走行中に荷物が飛び散ったり水にぬれたりするのを防ぐためにシートカバーなどをかけなければなりません。 こうした問題を解決するために、ウイングボディは誕生しました。 その積載効率や合理的な面は高く評価され、日本の架装メーカーは次々にウイングボディを発売し始めました。 現在では、冷蔵車や冷凍車、保冷車などでもウイングボディが採用されています。 国内にはウイングボディ製造メーカーは10社近くもあり、ポピュラーなトラックになりつつあるといえます。
ウイングボディの荷台は、メーカーによっても構造が異なります。 多くの場合は、バンボディの側面を上下ふたつに分けています。 下半分の開き方は平ボディのあおり戸のように下側に向かって、上半分の開き方は屋根と一体になって動くようになっています。 上半分の開き方は油圧や電動モーター、紐、ロープなどの人力などさまざまです。 ウイングボディの素材は、アルミニウムが主体です。 最近では、炭素繊維強化プラスチックが採用されることもあります。 また、ウイングが勝手に開閉することがないように安全装置が付いています。 これはウイングを開けた状態でトラックが走行した際に、接触事故を起こしてしまうケースが頻発したためです。 インターロックと呼ばれる安全装置は、エンジンキーがオフになっていないとウイングの開閉操作ができない仕組みです。 インターロックと連動して警報装置が作動するタイプでは、ウイングが開いた状態でエンジンを始動させようとすると運転手に警告するため、事故を防ぐことが可能です。
ウイングボディのトラックは、荷物の積み下ろしがしやすいというメリットがあります。 荷台部分が開くことから、明るいところで荷物を探しやすく、女性にも扱いやすいのが特徴です。 また、荷物を運搬する用途としてはもちろん、屋外イベントなどでは荷物を下ろしてから荷台を舞台として用いることもあります。 ショーや展示に使用するなど、一石二鳥の使い方ができるのは魅力的です。 ウイングボディは、取り扱いさえ確実に行えば、効率よく荷物を運べるトラックとして優秀です。 女性でも十分に操作可能なことから、ウイングボディに乗る女性ドライバーも増えてきています。 安全に荷物を運搬するという意味でもメリットがあるウイングボディですが、荷物を運ぶだけではない活用シーンがあるのも見逃せません。 舞台としての活用法以外にも、ウイングボディの活躍はさらに広がっていく可能性があります。