中古トラックの【キントラ】ホームキンドリ|トラックの免許にはどんな種類がある?トラックの運転に必要な免許をご紹介

トラックの免許にはどんな種類がある?トラックの運転に必要な免許をご紹介

今回は、知っているようで意外と知らないトラックの運転免許についてご紹介します。これからトラックの購入を考えている方や、「このトラックは、自分や従業員の方が持っている免許で乗れるのかな?」といった時に、参考にしてみてください!

■平成19年(2007年)6月1日以前に取得した場合

今が2022年4月として、おおよそ15年以上前に普通免許を取得した方はこちらに該当すると思われます。この期間に取得した普通免許で運転できるトラックは、【車両総重量が8トン未満、最大積載量が5トン未満、乗車定員が10名以下】のトラックになります。
いわゆる4トン車と呼ばれるトラックで、【日野レンジャー】や【いすゞフォワード】、【三菱ふそうファイター】といったトラックが該当します。

■平成19年(2007年)6月1日以前に取得した場合

こちらのトラックは、車両総重量が7,990kg、最大積載量が2,850kg、乗車定員数が2名となっています。

また、こちらの車両は変速機が【スムーサーFX】となっています。スムーサーとは、いすゞ自動車のトラックに搭載されている、クラッチペダルが無い2ペダルのトランスミッションであり、オートマチック限定免許でも運転が可能です。

つまりこちらの車両は、平成19年6月1日以前に、オートマチック限定の普通免許を取得した方であれば乗れる車両、という事になります。

現在、こちらの期間に普通免許を取得した方は、免許の更新時に「中型車は中型車(8t)に限る」という記載と共に、普通免許から条件付きの中型免許に変わっています。
運転できるトラックは、【車両総重量が8トン未満、最大積載量が5トン未満、乗車定員が10名以下】と、普通免許を取得した時点の内容と変わりありません。
近年はキントラでも、「8トン車はありませんか?」といったお問い合わせをいただく事が増えましたが、これは恐らくこの8トン限定の中型免許、つまり15年以上前に普通免許を取った方が乗れるトラックをお探しなのではと思われます。

■平成19年(2007年)6月2日~平成29年(2017年)3月11日の期間に取得した場合

こちらは比較的最近まで施行されていた免許区分で、おおよそ今から5年~14年ほど前に普通免許を取得した方が該当すると思われます。
こちらの期間に取得した普通免許で乗れるトラックは、【車両総重量が5トン未満、最大積載量が3トン未満、乗車定員が10名以下】のトラックになります。
こちらは2トントラックの分類にはなりますが、2トントラックは架装によって車両総重量が5トンを超えるものが多いため、トラックの種類によっては、この期間に取得した普通免許で乗れる車両には限りがあります。
また、この期間に普通免許を取得した方の免許証には更新時に、「準中型で運転できる準中型車は準中型車(5t)に限る」と記載がされており、現在では準中型5t限定免許になっています。

■平成19年(2007年)6月2日~平成29年(2017年)3月11日の期間に取得した場合

こちらのトラックのように、「5t限定準中型免許対応」と表示されているトラックが対象です。

  • 車両総重量:4,910kg
  • 最大積載量:2,000kg
  • 定員数:6人

定員数の上限に関しては、普通免許でも「10人以下」となっていますので、こちらのような6人乗りのダブルキャブでも問題ありません。
こちらも変速機が2ペダルのスムーサーのため、AT限定の普通免許を取得していた場合でも運転が可能です。

■平成29年(2017年)3月12日以降に取得した場合

今から普通免許を取得しようとした場合も、こちらの免許区分になります。運転出来るトラックとしては、【車両総重量が3.5トン未満、最大積載量が2トン未満、乗車定員が10名以下】となってきます。
いすゞ自動車のエルフや、日野自動車のデュトロといった小型トラックの多くは最大積載量が2,000kgとなっていますので、実際にこちらの免許で乗れるトラックとしては、主に軽トラックや、トヨタ自動車のトヨエース、マツダボンゴトラックといった1.5トンクラスのトラックになります。

■平成29年(2017年)3月12日以降に取得した場合

現在の普通免許で乗れるマツダのボンゴトラック。

  • 車両総重量:2,620kg
  • 最大積載量:1,150kg
  • 定員数:2人

以前であれば普通免許で乗れていた最大積載量が2トンクラスの車両は、現在の普通免許では運転することができません。
ただし、各メーカーからは1.5トンクラスのいすゞエルフや日野デュトロ、三菱ふそうキャンターなど、普通免許で運転できる車両もラインアップされています。

このように、平成29年(2017年)3月11日以前に普通免許を取得している場合、現行の普通免許で乗れる車両総重量、最大積載量を超えているため、新たに条件付きの中型免許として付与されるようになりました。
免許更新の際に、以前は「普通」と免許証に記載されていたものが「中型」や「準中型」に変更された方は平成29年3月11日以前に普通免許を取得した方、という事になります。
その場合、普通免許を取得した時期によって、「中型車は中型車(8t)に限る」もしくは「準中型で運転できる準中型車は準中型車(5t)に限る」と表記されています。

■準中型免許で運転できるトラックとは?

普通免許と中型免許の中間に位置し、平成29年3月12日の法改正により誕生しました。
満18歳以上であれば、普通免許を保有していなくても取得できます。現行の普通免許では運転出来ない2トントラックを、何も免許を持ってない18歳の状態から取得して運転できるとして、ドライバー不足の解消も期待され新設されました。
準中型免許で運転できるトラックは、【車両総重量が7.5トン未満、最大積載量が4.5トン未満、乗車定員が10名以下】となっています。
日野レンジャーや三菱ふそうファイターなどの4トントラックは、車両総重量が7.5トンを超えるため運転することはできませんが、街中で良く見かけるコンビニ配送用の2トン冷凍車や、3トン積載の小型ダンプなどが運転可能です。
なお、前述のとおり平成19年6月2日~平成29年3月11日の期間に普通免許を取得した方は、現在は準中型5t限定免許となっており、運転できるトラックは準中型免許よりも1クラス低い、【車両総重量が5トン未満、最大積載量が3トン未満、乗車定員が10名以下】のトラックになります。

準中型免許で運転できるトラックとは?

こちらが準中型免許で運転できる車両

  • 車両総重量:5,975kg
  • 最大積載量:3,000kg
  • 定員数:3人

5トン限定の準中型免許では運転出来ない、車両総重量5トン以上・最大積載量3トン以上の三菱ふそうキャンターです。
冷凍車やダンプ、クレーンなどの架装が施された2トンクラスのトラックが主になります。

■中型免許で運転できるトラックとは?

普通免許と大型免許の中間に位置し、平成19年6月2日に施行されました。
取得の条件には、普通免許もしくは準中型免許(5t限定含む)・大型特殊免許を取得して2年以上経過(免許停止期間を除く)していること、満20歳以上であることが求められます。
ただし、トラック業界からの強い要望もあり、若年層のドライバー不足を解消する為の特例措置として、2022年5月の法改正により、中型免許と大型免許は、特定の運転技能などを学ぶことを条件とし、19歳以上で普通免許の保有歴が1年以上であれば取得可能となります。
この条件で免許を取得した方に対しては、安全対策として「若年運転者期間」が設けられます。
中型免許で運転できる車両は、【車両総重量が11トン未満、最大積載量が6.5トン未満、乗車定員が11名以上29名以下】となっており、4トントラックや送迎用のマイクロバスが運転可能です。
この免許で運転できるトラックは、運送業に限らず建築や土木など、様々な業種で使用されていますので、活躍の場が一気に広がります!

中型免許で運転できるトラックとは?

いすゞフォワードや日野レンジャー、三菱ふそうファイター、UDトラックスのコンドルなど、各社の4トンクラスの車両が運転できます。

さらに、こちらの車両のように車両総重量10,970kg、最大積載量が5,200kgとなる、いわゆる増トン車と呼ばれるトラックにも乗る事ができます。

ただし、中型免許の範疇である車両総重量11トン未満、最大積載量6.5トン未満に収まる4トントラックの増トン車は比較的少ないため、貴重な存在と言えます。

■大型免許で運転できるトラックの種類

中型免許の登場により車両区分が変更され、平成19年6月2日以降、大型免許で運転出来るトラックは、【車両総重量が11トン以上、最大積載量が6.5トン以上、乗車定員が30名以上】の車両になります。
このクラスになると、牽引免許が必要なトレーラーなどを除き、ほぼ全てのトラックを運転することができます。旅客の送迎を目的とせず、運賃を取得しない社員旅行や社内送迎であれば、大型バスも運転できます。
また、増トン車の多くは積載量を増やすためにフレームの強化などを行っており、4トンクラスのトラックでも車両総重量が11トンを超えるため、こちらの大型免許が必要になる場合が多いでしょう。

大型免許で運転できるトラックの種類?

日野プロフィア 大型ダンプ

  • 車両総重量:19,940kg
  • 最大積載量:8,800kg
  • 定員数:2人

大型免許があれば、少なくとも「運転する」という事だけであればトラック選びに困る事はないでしょう。
トレーラーをけん引する、クレーンを操作する、高所作業をするといった場合には運転免許とは別に免許・資格の取得が必要になります。

なお、言葉が似ている免許として大型特殊免許がありますが、こちらはラフタークレーンやタイヤショベル、ロードローラーなど、公道を走る事が可能な特殊車両が対象となり、トラックとは別の車両カテゴリとなります。
ここまで、トラックを運転するために必要な免許についてご紹介しました。
現在では普通・準中型・中型・大型と細分化が進み、さらに5トン限定・8トン限定の区別を含めると、その種類は多岐にわたります。
ただし、ご覧頂きました通り、運転できるかどうかの判断は基本的には「車両総重量」と「最大積載量」で決まってきますので、免許からトラックを選ぶ際は、こちらの「車両総重量」と「最大積載量」を見て頂ければ判断可能です。
現在、条件によって中型免許・大型免許の取得には、国が設ける補助金・助成金制度、教育訓練給付金制度が利用できるため、該当すれば取得費用の負担を軽減できます。
1ランク上の免許へのキャリアアップをお考えであれば、チャレンジする良いタイミングかもしれませんよ!

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