中古トラックの【キントラ】ホーム|キンドリ|トラックの導風板って何?役割や効果、種類をご紹介
トラックのキャビン上部に三角のカバーが付いているアルミバンやウイングトラックをよく見かけます。 この三角形のカバーのことを導風板といい、風防やエアディフレクターなどと呼ばれることもあります。
この導風板は、もちろん見栄えが良くなるといったこともありますが、その他にも様々な効果が導風板を取り付けることで期待できます。
アルミバンやウイングトラックの多くは、キャビンと荷箱との間に高低差があります。 走行中にはこの高低差がある部分に空気がぶつかることで空気抵抗が発生しますが、導風板を取り付けることによって、この空気抵抗が少なくなる効果があります。 それにより、発進時や加速時もスムーズになるという効果が期待できます。
トラックは車高が高いため、特に橋や高速道路などの風の影響を受けやすいところでは、車体が不安定になってふらつきを感じやすくなります。 しかし、導風板を取り付けて、主に前方からの空気抵抗が少なくなることにより車体の安定性が増し、風を受けて車体がふらつくことが軽減されます。
導風板を取り付けて空気抵抗が弱まることにより、燃費の向上を期待できる効果もあります。 どのくらい向上するのかは個体や走行環境によって異なります。
導風板は大きく分けて3つの種類に分かれます。 それぞれの特徴をご紹介します。
固定式の導風板は角度が決まっており、調節ができません。 そのため、アルミバンやウイングトラックのタイプによって専用の導風板を選ぶことが重要になってきます。 純正品の導風板の多くはこの固定式で、キャビンの屋根部分をしっかり覆うタイプが主流です。
可変式の導風板は角度を調節することができます。 そのため、車種専用というよりは、ある程度幅を持って選ぶことができます。
もっとも安価に購入できるタイプの導風板がボードタイプです。 固定式や可変式の導風板は、側面までしっかりカバーしている形状のものが多く作られていますが、ボードタイプは前面のみで側面まではカバーしていない形状です。
導風板はドレスアップや風除けのために主に使用されますが、ドライバーがより快適に使用できるように進化を続けています。 導風板は中が空洞になるために風切り音が強く聞こえる特徴がありますが、この音を軽減するように工夫しているものもあります。 また、雨が降ったときにフロントガラスに雨滴が流れてこないよう、雨を横に流すように設計されている導風板も登場しています。 他にも、常に屋外での使用となるため、耐久性の強い素材を使った導風板も開発されていたり、LEDライトがついている導風板なども出てきています。
導風板をつけるのに適したトラックは、主に荷台の高さがあるアルミバンやウイングトラックといった、荷台が箱型の四角形で風の抵抗を受けやすいトラックです。 アルミ製の荷箱を持つアルミバンは多くの荷物を運べますが、その分高さがあり、キャビンとの高低差が大きくなっています。 このようなタイプに導風板は適しています。 また、ボディの両側が開いて荷物を取り出せる形状のウイングトラックも、同様に風の抵抗を受け易い形状なので、導風板の装着に適したトラックです。 平ボディの場合は小型~中型のトラックにはあまり付けられていることはありませんが、大型の場合は平ボディであっても導風板を付けているトラックは多くあります。 導風板はアルミバンやウイングトラックの空気抵抗を軽減することから、燃費の向上や安定感の高まりなど、いろいろな効果が期待できます。 純正品の他にも、さまざまなトラックに使える導風板も多く販売されています。 タイプによって価格も変わってきますので、目的や予算などを加味して選んでください。