中古トラックの【キントラ】ホーム|キンドリ|トラックウイングに積載するときや運転するときの注意点
近年、インターネットショッピングなどの拡大により、宅配業者の需要が高まっています。 それにともなって、貨物運搬を行うトラックの性能の向上がますます求められていますが、その要望に見事に応えるのがウイング車です。 ウイング車は、荷物の積み込み・積み下ろしの効率アップと、荷物保護という積年の課題を解決したまさに夢のトラックです。 ここでは、ウイング車の長所や苦手とする場面、また荷物を積載する際の注意点などをご紹介します。
トラックがどのようなものかは一般的に知られていますが、トラックの種類となると、運送業界に携わっていないとなかなか分かりません。運送に使用されるトラックは荷台の形状によって、大きく3つに分けることができます。 まず荷台がフラットな平ボディの平車。 屋根がないため、クレーンなどでの荷積みや荷降ろしが容易にできる反面、荷物が雨に濡れやすく、シートなどでの荷物の保護などが必要となります。 次に屋根付きで箱型のバンボディを持つ箱車です。 平車と異なり屋根があるので、荷物を雨・風から守ってくれますが、主に後方からしか荷降ろしができず、フォークリフトなども使用し辛いため、荷積みや荷降ろしに時間がかかります。 両者の長所を兼ね備えることによって、その欠点を克服したのが、ウイング車です。 ウイング車とは、荷台が鳥の翼(ウイング)のように側面が横に跳ね上がる車です。 屋根があることで、荷物を外部の影響から守れるとともに、側面が開くので、横からリフトで荷物の積み降ろしが可能になります。 トラックウイングはまさに一石二鳥の役割を果たします。 しかし欠点がないわけではありません。ボディの開閉動作に必要な電動モーターや油圧装置を備えているため、ボディが重くなり、その分、通常のバンボディの車両と比較すると燃費がよくありません。 また特殊な装置を搭載していることで、車体価格が高くなり、故障した際のメンテナンス費用も上がります。 トラックウイングは、荷積みや荷降ろしといった運送時の利便性だけではなく、さまざまな用途で使われています。 例えば、トラックが乗り入れられる場所では、簡易的な野外ステージとして使うことが可能です。 ショーをするなど、音響設備を搭載することでコンサートを行うことができます。 またウイングの外板に太陽電池パネルを装着することで、太陽光を利用した電源車として利用している例もあります。
このように性能のよさや用途の多様性などから、素晴らしい可能性を備えたウイング車ですが、荷物の積み降ろしや運転の際には、ウイング車ならではの注意点があります。 まず気を付けなければならないのは、ウイングを開いたままトラックを発進させると、接触事故が発生してしまうことです。 ただ最近では、ウイングを開いた状態ではエンジンがかからない安全装置を装備したものが増えてきているので、そのような事故は減ってきています。 次に、ウイングの誤作動により、荷積みや荷降ろしを行う作業員がウイングとボディの間に挟まれてしまう事故が発生することです。 いくら高性能とはいえ、それを操作するのはあくまで人間です。人間の誤作動により事故は起こってしまいます。 そのため事故の発生を前提にして、事故防止対策をたてることが必要となります。 例えば、開閉ボタンに手足が勝手に触れるのを防止するために、ボタンにカバーを付けること。 そして万が一、ウイングが誤作動により、勝手に動き出してしまった場合、ウイングを緊急停止するための非常停止ボタンを設置することなどです。 ウイング車は、荷物を雨・風から守り、またリフトでの荷物の積み降ろしや長い荷物の積み込みを容易にする夢のトラックです。 しかしその高性能ゆえに、荷物の積み降ろしの際に、誤作動や誤操作で、思わぬ事故を引き起こしてしまう可能性もあります。 そのため、例えば安全装置や非常停止ボタンなどを設置するなど、事前に十分な対策を採ることで、事故を防ぐことは可能です。 価格の高いウイング車も中古では手頃な価格のものもあります。一度、中古トラックを扱う販売所に足を運んでみてください。