中古トラックの【キントラ】ホーム|商用車両の種類|タンク車とは
タンク車とは日本国内では一般的にタンクローリーの事を指す事が多く、水や石油系の液体もしくは流体、気体を運ぶためのタンクを備え付けた輸送用の車両を指し、消防法では、危険物を輸送するタンクローリーを「移動タンク貯蔵所」という。 他にも水槽付き消防車をタンク車と呼ぶ事もある。 用途分類としては、燃料タンク車、消防タンク車(ポンプ車)、水タンク車、給水タンク車、集乳ローリー等、様々な使用用途がある。 タンク車の主な積み荷としては、石油類、化学薬品、劇薬類、飲料水、食品等(牛乳や蜂蜜等)がある。 タンク車の構造としては、移動タンクは厚さ3.2mm以上の鋼板を使用する事が義務付けられており、圧力タンクに至っては最大常用圧力の1.5倍の圧力で、それ以外のタンクにあっては70kPaの圧力でそれぞれ10分間行う水圧試験において漏れ、変形しないものでなければならない。 消防法で危険物に該当する危険物ローリーは、最大30,000ℓ以下、一室あたり4,000ℓ以下に制限されており、4,000ℓ以下ごとに区切る間仕切り板を入れる必要がある。 一室の容量が2,000ℓ以下の場合はタンク室に防波板を設置する必要があります。 非危険物ローリーには特に規定はありません。 タンクの材質は、高圧に耐え、積み荷の漏洩や化学変化を防ぐ目的とされている為、溶接組み立ての普通鋼、高張力鋼が主流。 他、ステンレス、アルミニウム、チタン、FRPを素材とする事もある。 なお、危険物タンクローリーを公道で走行出来るよう登録する際、車両の登録(国土交通省)とは別に移動タンク貯蔵所としての登録(消防検査)をする必要があり、まず、消防検査をクリアし完成検査済証を発行されたのちに車検の流れとなる。 完成検査済証の有効期限を失った場合には水張り検査、水圧検査等といった登録までに非常に手間のかかる作業を伴う事になる。 また、消防検査期限が有効の移動タンク貯蔵所を譲渡され、その所有権を名義変更後に使用する際にも多数の書類(完成検査済証、タンク検査済証、安全装置機能検査済証、設置許可証、移動タンク貯蔵所設置許可申請書添付図書、委任所、譲渡証明書、危険物製造所・貯蔵所・取扱所譲渡引渡届出書、移動貯蔵タンク定期点検実施結果報告書、各申請書・変更届)及び有効期限内の消火器、連結金物付きのホースを必要とされる。
「タンク車には、運搬するものによって主に以下の3種類があります。 ●危険物ローリー:消防法で規定されている危険物(石油、劇薬など)を運搬する ●粉粒体運搬車ローリー:小麦粉、グラニュー糖、畜産業で使用する飼料、セメントや化学薬品など、非危険物の運搬をする ●高圧ガスローリー:高圧ガスを運搬する
タンク車の荷台のタンクは、円筒形のものがほとんどです。 これは強度を確保することが目的です。 断面の形は積載するものによって異なり、危険物ローリーや非危険物ローリーは基本的に横に長い楕円形、圧力封入が必要とされる場合は真円です。 高圧ガスローリーのタンクはすべて真円になっています。 高圧ガスローリー以外のタンクローリーに楕円形のタンクが多いのは、重心を低くし、転倒をしにくくするため、車両の全高を低くするためだと言われています。 取扱う積載物によっては、保冷・保温材付きのもの、冷却、加熱装置付タンクなどもあります。 また、タンクの素材も取り扱うものに合わせた組み合わせが考慮され、鋼、アルミニウム、ステンレス鋼やチタン製などがあります。
公道を走行するためには、大型自動車免許が必要です。 また、取り扱う積載物によって必要な資格も変わってきます。 ガソリンや経由、灯油といった危険物を積載する場合は、「危険物取扱者4種」硫酸などの毒物を積載する場合は、「毒物劇物取扱責任者」高圧ガスを取り扱う場合には、高圧ガス移動監視者講習修了証、又は「高圧ガス製造保安責任者」が必要となります。 危険物を取り扱う場合も多いタンク車を運転する場合は、必要な資格・免許を確認しておきましょう。
タンク車の販売および買取については、石油製品や高圧ガス、飲料水といったインフラ周りのものから化学薬品、セメントなどを運ぶことまで業務に欠かせない市場があります。 状態などによって条件が変わりますので、販売または買取の際には直接ご相談ください。