中古トラックの【キントラ】ホーム|商用車両の種類|スーパードルフィンとは
日野 スーパードルフィン(Super Dolphin)は、日野自動車により1981年に発売された大型トラックで、発売当時、この名前は正式名称ではなく、1983年になってからスーパードルフィンと正式に呼ばれるようになりました。 発売当初は、日野レンジャーを大型トラックのサイズに変更したようなビジュアルをしていましたが、マイナーチェンジを何度も繰返し、1992年からは、スーパードルフィンプロフィアへとフルモデルチェンジし、同年に製造終了となりました。 スーパードルフィンプロフィアは、2003年にフルモデルチェンジされ、サブネームである「プロフィア」が車両名へと変更されています。
「イルカのような理知的な機能とスタイリッシュなデザインとを併せ持つ」といった意味が車名のスーパードルフィンには、込められています。 初期モデルでは、「シャッターグリル」や「洗濯板」、中期モデルは「蜂の巣グリル」、後期モデルになると逆台形のデザインとなり「鬼グリル」と呼ばれていました。 現在、大型トラックの主流になっているハイルーフキャビンは、このスーパードルフィンが起源とされています。 搭載されているエンジンのなかで、もっともパワフルなものはV22C型と呼ばれるV型10気筒エンジンです。 最高出力は420PSを誇り、吸気効率を高めるデュアルインテークマニホールドを採用しながらも軽量化設計が施され、大変効率の良いエンジンが搭載されていました。 その他グレードのエンジンでは、同じくV型10気筒で390PSを発揮するV21C型エンジンなど、使用者の用途に合わせたエンジンパワーを選択できる設定でした。
乗用車と共通の空間デザインを施していることも大きな特徴のひとつで、キャビンは明るいベージュ、モケットのシートにはベージュのラインなどの豪華なインテリア、前後スライド幅は120mm、上下リフト幅とヘッドレスト調整高は40mm、さらにステアリングも前後56mm、上下40mmの調整が可能で、すべてのドライバーがそれぞれのベストポジションを取れる設計が施されていました。 また、運転席をフルフラットにすることが可能なため、長距離ドライバーの運転手が急速を取れるスペースを確保できるというメリットや、収納ボックスがドライバーの手の届く範囲に設置されていて、車内を清潔に保つタイプの人にとっても、好まれるタイプのトラックとなっています。